小児歯科
pediatric dentistry
小児歯科とは
小児歯科とは、成長発育期にある子どもの虫歯の予防や治療を行う診療科です。対象となる子どもの年齢に特別な定めはありませんが、
基本的には0歳児(生後7ヶ月)から12歳くらいまでを対象としています。
小児歯科では単に虫歯の治療を行うだけではなく、歯磨きの指導や定期検査などを継続的に行い、お子様のお口の健康をトータルでケアします。
お子様の成長発育に合わせたむし歯予防や歯周病(歯ぐきの炎症)予防、
むし歯の治療、そして歯並びやかみ合わせの治療を通して、
健全なお口の環境を育成していきます。
小児歯科と歯科の違い
成長期にあるお子様の顎や歯は日々成長し変化しています。
その変化を踏まえた上で、お子様にとって将来問題になることを未然に防ぎ、
健全な成長をサポートするのが小児歯科治療最大の特徴です。
お子様の歯を守っていくためにも是非ご相談下さい。
お子様のむし歯の原因
✔️歯磨きが上手くできない
きちんと歯の汚れ(プラーク)を落とすには正しい歯の磨き方を覚えなければいけません。
子供の場合、その技術が未熟なため磨き残しがでてしまい、むし歯の原因となってしまいます。
✔️乳歯のエナメル質や象牙質が薄い
2つ目の原因には「乳歯は永久歯に比べてエナメル質も象牙質も薄い」という点が挙げられます。
乳歯は永久歯に比べ、エナメル質や象牙質が半分ほどの厚みしかありません。
そのため、むし歯菌による浸食が大人よりも早く、むし歯が進行しやすいという特徴があります。
✔️食べカスが溜まりやすい
乳歯は永久歯と比べ溝が多く深いためカスが溜まりやすく、磨き残しが多くでてしまうため、
むし歯菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
むし歯にさせないための治療
✔️むし歯に強い歯を作るフッ素
フッ素は再石灰化を促進し、むし歯に強い歯質をつくる性質を持っており、むし歯の予防処置に用いられています。乳歯や柔らかい生えたての歯は酸に弱いため、お子さまのむし歯予防に有効な処置です。高濃度のフッ素を直接歯に塗るフッ素塗布をおこなうことで、お子さまの歯を虫歯に強いものにします。3〜6ヶ月毎定期検診の際にフッ素塗布をおこなって、段階的にむし歯の予防効果を高めます。
✔️歯を削ることなく予防できるシーラント
シーラントはむし歯が出来やすい奥歯の溝にシールをして、むし歯を予防する処置です。シーラントは歯を削ることがないので痛みはありませんが、生活していく中でシールが剥がれることもありますので、定期的に検診をしてメンテナンスしていく必要があります。
小児歯科の流れ
STEP01
問診票の記入
初めて来院された際は、まず問診票の記入をしていただきます。
STEP02
お口の検査
次にお子様のお口の状態をチェックします。
STEP03
口内の状況、治療方針の説明
チェックに基づいて、お子様のお口の状態、性格や環境にあった治療計画を作成して、ご説明します。
STEP04
ご家庭での注意点
ご家庭での歯の磨き方、食生活などの注意点をご説明します。
STEP05
治療
歯のクリーニング、シーラント、むし歯治療を行なっていきます。
緊急に治療を必要とする場合を除いては、歯医者になれるようトレーニングをしながら無理せずにゆっくりと進めます。
STEP06
経過観察
治療後もフッ素を塗布したり、ブラッシングの復習をしながら
お子さまのお口の状況の経過をみていきます。
年に3〜4回が目安です。
保護者の方へのお願い
歯医者さんは「怖いところ」「痛いところ」という恐怖心を持っているお子さまは多いかと思います。
そんなお子さまの治療を上手に進めていくには私たち歯科医師たちだけでなく、保護者の皆様のご協力が
必要となります。
お子さまに嫌な思いや怖い思いをさせないためにも、次の点についてご協力いただけますよう
よろしくお願いします。
✔️お子様を怖がらせない
歯医者さんへ行く前には、わかる範囲で子どもに話しておきましょう。ウソをついて連れて来たり、普段の生活の中で「悪いことをしたら歯医者さんに連れて行くよ」などと脅したりして歯医者に対して怖いイメージを
与えないようにしてください。
✔️たくさん褒めてあげる
お子さまがちょっとでも上手に治療が受けられたら、たくさん褒めてあげてください。
褒められることでお子さまも自信がつき、その後の治療も頑張ることが出来ます。
✔️保護者の方もリラックス
保護者の方が緊張していると、その緊張はお子さまにも伝わってしまいます。
楽しく過ごすためにも保護者の方もリラックスして受診しましょう。
フッ素は再石灰化を促進し、むし歯に強い歯質をつくる性質を持っており、むし歯の予防処置に用いられています。
乳歯や柔らかい生えたての歯は酸に弱いため、お子さまのむし歯予防に有効な処置です。
高濃度のフッ素を直接歯に塗るフッ素塗布をおこなうことで、お子さまの歯を虫歯に強いものにします。
3〜6ヶ月毎定期検診の際にフッ素塗布をおこなって、段階的にむし歯の予防効果を高めます。